肌荒れの原因は亜鉛不足かも?亜鉛は肌に大切な成分です!
日頃、肌あれに悩んでいるという人もいることでしょう。いろいろと肌ケアをおこなってみるものの、あまり改善されないということもあるはずです。
我が家の次男は、赤ちゃんの頃から肌荒れに悩まされてきました。首や腕、脚などが乾燥し、酷くなるとかぶれてしまうのです。食物アレルギーを疑ったものの、検査をしても「これ」というものは検出されず、別の検査を行ったところ『鉄分』『亜鉛』が極端に少ないことが分かりました。
小児科の先生曰く、亜鉛不足は肌荒れの原因になるとのことです。もちろん、子どもだけでなくても大人も同じ。そこで今回は、肌荒れと亜鉛についてご紹介いたします。
亜鉛不足による影響
亜鉛は私たちが生きていくうえで欠かせないミネラルの一つで、体内に約2000mg存在しています。主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにある成分です。
新陳代謝やエネルギー代謝にも関わっており、肌のターンオーバーを促進する役目もしています。また亜鉛は、活性酸素を除去する酵素を作り出します。
そのため、炎症や老化もおさえてくれる作用があり、肌だけでなく体内のさまざまな働きをサポートしてくれる大きな役割をもつ栄養素です。そんな亜鉛ですが、実は体内で作ることができません。そのため、食事やサプリメントなどから摂取する必要があるのです。
では、亜鉛が不足するとどんな影響があるのでしょうか。
■亜鉛不足が体に与える影響
- 肌トラブル(ニキビ、乾燥肌)
- 味覚障害
- 免疫力の低下
- 脱毛
- 貧血
- 月経異常など
亜鉛を多く含む食品
亜鉛の1日の推奨摂取量は、成人の男性で1日10mg、成人の女性で1日8mgと言われています。しかし、アルコールをよく飲む人やファーストフードやインスタント食品を多く食べる人はもう少し多めに亜鉛を取る必要があります。
アルコールを摂取すると、アルコール分解時に消費されるため不足しやすくなるのです。また、ファーストフードやインスタント食品などに含まれる食品添加物は、体外に排出する際に亜鉛も一緒に排出されてしまうため、外食などの多い食生活も亜鉛不足の原因になります。
そこで、日頃から食事を意識してみてください(食品100グラムあたりの亜鉛の量)。
魚介・海藻類
- 牡蠣13.2mg
- 煮干し7.2mg
- するめ5.4mg
- うなぎ2.7mg
肉類、卵類
- ビーフジャーキー 8.8mg
- 豚レバー(肝臓)6.9mg
- 牛肩肉5.0mg
- 牛ひき肉4.3mg
- 卵黄4.2mg
豆類、木のみ類
- 松の実6mg
- ごま5.9mg
- 凍り豆腐(mg乾燥)5.2mg
- きな粉 3.5mg
- 大豆(乾)3.2mg
- 油揚げ 2.4mg
- 納豆 1.9mg
乳製品
- パルメザンチーズ 7.3mg
- 脱脂粉乳(粉) 3.9mg
- プロセスチーズ 3.2mg
- カマンベールチーズ 2.8mg
- 牛乳(普通) 0.4mg
亜鉛を摂取するときの注意
亜鉛は不足すると肌荒れや味覚障害などを引き起こしますが、だからと言ってたくさん摂れば良いというわけではありません。耐用上限量は、成人男性で40~45mg、成人女性は35mgとされています。
亜鉛を多く含む牡蠣であれば、305グラム(大きめのものを18個程度)食べることになり、普段の食事ではそれほど心配することはありません。しかし、中にはサプリメントや、病院で処方された薬を飲んで亜鉛を補っている人もいるはず。
その場合、きちんと飲む量を守るようにしてください。亜鉛の過剰摂取をすることで、以下のような症状が出ることがあります。
- 吐き気や嘔吐
- 低血圧
- 腹痛や下痢
- 黄疸
- 胃障害
- 腎機能障害など
まとめ
亜鉛は肌にとっても必要な成分ですが、体内で作ることが出来ないため、食事やサプリメントで摂取する必要があります。もちろん、体に必要だからとたくさん摂ればいいというわけではありません。きちんと摂取量を守って取るようにしてください。
我が家の次男の場合、病院から亜鉛の薬を処方されて飲んでいます。飲み始めて以前よりも肌荒れが治まってきました。きちんと肌ケアをしてもなかなか肌トラブルが改善しないというときは、もしかすると亜鉛不足かもしれません。
また、亜鉛は女性の美しさの象徴である髪にとっても重要な成分です。肌や髪をきれいに保ちたい方は、亜鉛を多く含む食材やサプリメントなどをしっかりと取り入れることを心がけましょう。
【参考】東京ビューティークリニックでの薄毛治療体験談【11ヶ月経過】