乾燥は顔だけじゃない!秋と冬は季節は手荒れにも注意しよう
寒い季節になると、肌の乾燥が気になるという人も多くいるはずです。中でも乾燥がひどくなる部分が、手ではないでしょうか。
特に家事全般を担う女性は、手の乾燥がひどくなり、クリームが手放せないという人も少なくはありません。もちろん、私もその一人です。そこで今回は、手が荒れる原因と予防方法をご紹介いたします。
手荒れの原因と症状
手荒れは、手の肌が乾燥してしまうことによって、肌のバリア機能が低下して起こる症状です。特に寒い季節は、皮膚の新陳代謝が低下したり、汗をかく機会も少ないためバリア機能が低下します。
その上、手の皮膚には皮脂を分泌する皮脂腺の分布が少ないため、他の部分に比べると肌表面の角質層はダメージを受けやすいのです。さらに、手荒れの症状は5段階に分かれます。
- 初期:指先や手の平がカサつき、乾燥の症状
- 注意期:軽くひび割れる、皮が剥けるなどの手荒れの症状
- 進行期:ひび、あかぎれなどの手荒れの症状
- 重症期:赤み、ひび割れ、腫れ、かゆみなどの手荒れの症状
- 最重症期:かゆみ、痛み、水疱などの手荒れの症状
こんな人は手の乾燥に要注意
手荒れは手の乾燥がひどくなった状態です。特に、次にあげるような人は手荒れになる可能性が高いので注意してください。
水を触ることが多い
手荒れになる原因は、乾燥です。日頃から水を良く触っている人は、手の脂を一緒に洗ってしまっているため乾燥を招きます。
そのため、水仕事が多い主婦や美容師、飲食業、他にも紙幣を扱う銀行員、手洗いや消毒の頻度の高い医療関係者などに多くみられるようです。
物を触る機会が多い
水以外でも、物を触る機会が多い人も手荒れになりやすいと言われています。紙や本、段ボール、被服など、物を触ることで手の脂が奪われてしまうのです。
普段、皮脂腺から分泌される皮脂が肌を保護してくれていますが、物を触る機会が多い人は、皮脂が分泌されても物を触ることで刺激を受けやすくなります。皮脂膜のバリアが崩れて角質層にダメージを負ってしまうので注意しましょう。
ストレスを抱えている
同じような環境や職業であっても、手荒れをする人もいれば、全く手荒れがおこらない人もいます。もちろん、肌の強さなどもありますが、実はストレスが原因ということもあるのです。
ストレスを抱えると、自律神経が乱れて体調を壊しやすくなります。自律神経の乱れは、ホルモンバランスも乱してしまうため、肌のターンオーバーに影響を与えるのです。過度のストレスから、手だけではなく顔や体も乾燥するという人も少なくはありません。
手荒れの予防をしよう
手荒れがひどくなるからと言って、生活する中で水を触らない、物を触らないということはできません。とは言え、手荒れがひどくなると痛みや痒いを伴い、治るまでにも時間がかかるものです。そこで、手荒れにならないように日ごろから予防を心がけてみてください。
ハンドクリームをこまめに塗る
手荒れの予防として、一番に思いつくのがハンドクリームではないでしょうか。流れた手の脂をハンドクリームで補います。中でもおすすめなのが、「尿素」が入ったものを選ぶことです。
尿素は天然保湿因子(NMF)に分類される保湿成分で、手荒れの改善が認められていると言われています。ただし、肌が改善しているのにそのまま尿素を使い続けると、ターンオーバーが早すぎて未成熟な角質が増えてしまいます。
その結果、角層のバリア機能は低下し、肌の乾燥がひどくなることもあるので注意してください。
直接水を触らない
水を触る回数や時間を減らすことも大切です。とは言え、水を使う回数を減らすことは難しいもの。そこで、水を使うときにゴム手袋などを使ってみるのも良い方法です。
もし、ゴム手袋で手がかぶれる、あるいはゴム手袋を付けることで手が乾燥するというときは、綿の手袋をはめてからゴム手袋を付けみてください。その場合、ゴム手袋はワンサイズ大きめのものを用意することをおすすめします。
熱いお湯を使わない
熱いお湯は手の脂を流しやすく乾燥してしまいます。お風呂と同じで、ぬるま湯を使うようにしてください。冬で手が冷たいというときは、起毛タイプの分厚目ゴム手袋がおすすめです。
お湯の温度を低くしても手が冷えませんし、手に直接水も当たりません。お湯の温度は38度くらいが理想です。
また、次の記事でも紹介したように間違ったお風呂の入り方も乾燥肌の原因になるので注意してください。
【参考】お風呂は乾燥肌の原因?美肌を作る入浴方法を解説
寝ているときも保湿ケア
寝るときも手の保湿をおこなうことで、効果が期待できます。就寝時にもハンドクリームなどを塗り、手に木綿の手袋をはめケアを施しましょう。
木綿は程よい通気性がありながらも、しっかり保温してくれる優れもので、乾燥やひび割れケアにぴったりです。このケアは外部の刺激からも保護してくれますから、ささくれケアにも有効です。
まとめ
手の乾燥も、日頃からケアをすることで防ぐことができます。ひどくなる前に、指先がカサカサしているな、水仕事の時間が今日は長かったな、というときは顔同様、手もきちんと保湿をしてあげてください。
ひどくなると自己ケアで治すことが困難になります。もちろん、痒みや湿疹、あかぎれなどがあるときは早めに病院で治療をするようにしてください。これから寒くなるシーズン、手の乾燥もしっかりケアして美肌を目指してみましょう。